まずは電源ボタンを使えるようにする
せっかくMac Proの筐体にマザーボードを内蔵したのに、フロントパネルが一切使えなかったMac Pro Modですが、ようやくフロントパネル側の改造を始めましたので紹介していきたいと思います。
FireWireポートは無視して(対応機器も今となってはないですし)、電源ボタン・電源LEDランプ、USBポート、イヤホンジャックを最終的に使えるようにしたいと思います。
今回はとりあえず電源ボタンと電源LEDランプを使えるようにする作業になります。
用意するもの
材料
・MOLEX Micro-Fit3.0 コネクター(43025-0800) 1個
・MOLEX Micro-Fit3.0 ターミナル(43030-0007) 6個
・AWG24(0.2sq)のケーブル
・2550 QIコネクタ 2.54mmピッチ 1ピン 2個
・2550 QIコネクタ 2.54mmピッチ ソケット メス コンタクトピン 2個
MOLEX Micro-Fit3.0 コネクター(43025-0800)
MOLEX Micro-Fit3.0 ターミナル(43030-0007)と2550 QIコネクタ 2.54mmピッチ ソケット メス コンタクトピン
もしものために、ターミナル・コネクタピンは余分に購入した方が無難です。MOLEXのコネクターはMac Proに元々付いているものを使用してもいいですが、新品が欲しかったのとターミナルが必要だったので、今回一式購入しました。
工具
・ニッパー
・精密圧着ペンチ
・ケーブルストリッパー
精密圧着ペンチはエンジニア社のPA-21の評判が良かったため、こちらを購入しました。
配線図
Mac Proの年式によって、フロントパネルのボードに違いがあります。所有しているMac Proは2006年モデルになりますので、これをベースに配線図を書いておきます。
フロントパネル用ボードへ電源を供給する必要がありますが、ATX電源の20/24ピンからケーブルを分岐させる方法と、HDD用の4ピンやSerialATA HDD用電源ケーブルから電源を取る方法があるようです。
今回はSerial ATA HDD用電源ケーブルを加工してフロントパネル用ボードへ電源を供給しました。
以下配線図です。
作業
SerialATA HDD用電源ケーブルの先端(コネクタ部分)を切断し、ケーブルストリッパーで皮を剥いてから、MOLEX Micro-Fit3.0 ターミナル(43030-0007)を精密圧着ペンチで圧着します。
5本あるケーブルのうち、2本がCOMですが、1本のみを使用し、もう1本は絶縁しておきます。
Micro-Fit3.0 コネクター(43025-0800)に4本のケーブルを接続しておきます。
AWG24(0.2sq)のケーブル50cmを2本用意し、それぞれの皮を剥いて、片側に2550 QIコネクタ 2.54mmピッチ ソケット メス コンタクトピンを精密圧着ペンチで圧着します。もう片側にはMOLEX Micro-Fit3.0 ターミナル(43030-0007)を精密圧着ペンチで圧着します。
Micro-Fit3.0 コネクター(43025-0800)に2本のケーブルを接続し、反対側をQIコネクタに接続します。
結果
ケーブルをマザーボードとフロントパネル用ボードに接続しておきます。
Mac Proの電源ボタンを押し、Hackintoshの起動と電源LEDランプが点灯することを確認しました。
次回以降はUSBとイヤホンジャックを使えるようにしていきたいと思います。
コメント