前回に引き続き、Mac Pro Modのフロントパネルを改造する
前回行ったMac Pro Modの電源ボタン周りの改造の続きで、今回はUSBポートを使えるように改造しようと思います。
Serial ATAケーブルを使ってケーブルを自作していきます。
用意するもの
材料
・AWG28ぐらいのケーブル
・2550 QIコネクタ 2.54mmピッチ 2×5ピン 1個
・2550 QIコネクタ 2.54mmピッチ ソケット メス コンタクトピン 7個
・Serial ATA ケーブル 1本
工具
・カッター
・ニッパー
・精密圧着ペンチ
・ケーブルストリッパー
・はんだこて
材料と工具は千石電商とAmazonから購入しています。はんだこては精密機械用のものを使うと作業がしやすかったです。
配線の本数を考えると、QIコネクタは2×4ピンでも足ります。
配線図
今回も同じくMac Pro 2006年モデルをベースに書いておきます。
以下配線図です。
Serial ATAケーブルの中には8本線のものと7本線のものがあります。
8本線のものは、中心のGNDが2本ありますので、配線する際は1本にまとめます。
作業
Serial ATAケーブルを半分に切断し、ケーブルの皮を剥きます。一番外側の皮をカッターで切っていき、中のDATA用の皮はケーブルストリッパーで剥きます。
AWG28ぐらいのケーブルを7本用意し、同じくケーブルストリッパーで皮を剥いてSerial ATAケーブルに仮留めします。
仮留めした部分にはんだをつけて、熱伸縮チューブを巻いて絶縁します。
外側の2本のGNDは折れやすいので、細心の注意を払いながら作業を行います。
完成したケーブルは以下のような感じに、Serial ATAコネクターの反対側がQIコネクターの2×5コネクターになります。
Mac Proのフロントパネル用ボードのSerial ATA部分にケーブルを接続します。
マザーボードのUSBコネクターにも接続します。
結果
USBメモリーや無線キーボードのレシーバーなど各種動作確認を行い、無事に接続できるようになりました。
ここまでざっくり作業内容を書いてきたのですが、ここまで来るのにかなりの失敗と時間を費やしました。はんだこてを使うのも数十年ぶりでしたし、Serial ATAのケーブルを分解したこともなく、またGNDケーブルが折れやすいなどのトラブルもありました。
犠牲にしたケーブルやコネクターも多く、金額面でも無駄が多い結果になってしまいましたが、なんとか完成させることができました。
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